お知らせ 経済産業省のホームページで「新・国際資源戦略策定に向けた提言」が公開
経済産業大臣の諮問機関である総合エネルギー調査会の資源・燃料分科会では、新しい国際資源戦略の策定作業が進められているが、令和2年2月26日に同分科会より、新・国際資源戦略策定に向けた提言が示された。
特に、「気候変動問題への対応加速化」の重要性を謳っており、その中でカーボンリサイクルの必要性が強調されている。ポイントは以下の通りである。
●背景:気候変動問題への対応の必要性
今後も世界全体でエネルギー需要は増え、経済性やエネルギーセキュリティの観点から、化石燃料の利用は継続されると見込まれている。このような状況下で「環境と成長の好循環」を実現するために、カーボンリサイクルのアプローチを世界全体で進めていくことなどが必要である。
●対応の方向性:カーボンリサイクルの国際展開及び国際ルール策定への関与
将来的に、化石燃料とカーボンリサイクルの組合せはゼロエミッションのエネルギー源として競争力を持つ可能性があり、この分野を加速化するために、カーボンリサイクルに係るグローバルなイノベーションを展開するとともに、これからの化石燃料の消費の拡大が見込まれるアジア等とエンゲージしていくべきである。
またカーボンリサイクルの拡大のためのスタンダード作り等、国際ルールの策定を日本が主導していくことが必要である。