なんで炭酸が美容にいいの? 炭酸の美容効果ついて学ぶ!
今回のラボメンバー
- 糠信ひなの
- 及川未歩
美容効果の秘密は炭酸に含まれるCO2!
糠信さん、及川さん:
前田先生、今日はどうぞよろしくお願いします。
前田先生
炭酸ヘッドスパを体験してみて、いかがでしたか?
糠信さん:
体験している間どんどん温かい感じがしてきて、乾かした後は髪が柔らかくなった気がします。
及川さん:
私も温かく感じたのと、シュワシュワ気泡が当たっている感覚があった気がします。
前田先生
そうなんです。実は炭酸に含まれるCO₂には血管を拡張する効果があります。それによって血流が良くなるんです。
温かいお風呂に入ると血流が良くなったと感じることがあると思いますが、炭酸は温度に関係なく血流をよくするので、常温の炭酸でも、触れていると血流がよくなって肌が赤くなります。ちなみに肌が赤くなるのは、毛細血管が拡張して見えやすくなっているからです。
実際に炭酸水と水道水を含ませたコットンを肌に乗せて比較すると、炭酸水の方だけ皮膚が赤くなっているのがわかりますよね。
糠信さん:
すごい!炭酸水の方はハートの形に赤くなっていますね!炭酸泉から出た時に肌が赤くなっているのもこの仕組みなんですね。ちなみにCO₂は毛穴から皮膚に入って浸透していくんですか?
前田先生
CO₂は毛穴ではなく、皮膚の隙間から入っていって、真皮にある毛細血管にとどきます。
皮膚の表面より少し内側なので、大体5分くらいは炭酸に触れていないと炭酸の効果が得られません。
及川さん:
美容師さんからは、頭皮や髪の毛の汚れを落としてくれると聞いたのですが、それはどういった理由なのでしょうか?
前田先生
実は先ほどご説明した血管拡張は水に溶けたCO₂の働きによるものです。
そしてCO₂にはもう1つ役割があり、それは実際皆さんの目に見える泡が関わっています。
CO₂の気泡はゴミや垢を持ち去る役割をしてくれます。
そのため、炭酸ヘッドスパを行うことで泡が頭皮にあたり、汚れを除去してくれるんですよ。
普通のお湯で洗い流した場合と比べると、汚れの落ち方が全然違います。
及川さん:
ヘアカラーやパーマの後に行うといいのも、そこで発生した汚れをきれいにしてくれるからですか?
前田先生
もちろんそれもありますが、炭酸水が弱酸性というのにも理由があります。
肌に弱酸性がいいのは知っていますか?
糠信さん:
知っています。洗顔料のCMで人間の肌は弱酸性だから、弱酸性はいいというのを見たことがあります。
前田先生
カラー剤やパーマ剤といったものはアルカリ性のため、肌への負担が大きいです。
そのため、その後に炭酸水で弱酸性に戻してあげることで頭皮を正常な状態に戻してくれます。
また髪の毛はアルカリ性だとキューティクルが開いてしまい、傷つきやすい状況です。
酸性に寄せてあげることで、髪の毛が傷つきにくくなるんです。
及川さん:
炭酸ヘッドスパには色々な効果があるんですね!魅力いっぱいの炭酸、活用していきたいです!
炭酸はいいことばかり?炭酸のデメリット
糠信さん:
いいことずくめですね。では炭酸水を使うことのデメリットはあるんですか??
前田先生
汚れを落としてくれますが、やりすぎると乾燥に繋がってしまうので、適度な利用が大切ですよ!
糠信さん:
なるほど、適度って大切ですよね。
「飲み物」としての炭酸しか知らなかったのですが、意外な効果がたくさんあるんですね。日常でもぜひ取り入れていきたいと思います。
糠信さん、及川さん:
今日はとても勉強になりました。どうもありがとうございました!
いかがでしたか?
炭酸美容の効果にはCO₂の働きが深く関わっているんですね。
今回の炭酸ヘッドスパだけでなく、まだまだ様々な用途で炭酸が活躍するシーンがありそうです!