Case Study取組事例

CO2からの液体燃料製造技術の開発

  • 業種:
  • 電⼒・エネルギー
  • 分野:
  • 燃料
実施会員:出光興産株式会社

出光興産株式会社は、CO2を原料とした化学品製造の実現や炭化水素製造に最も親和性が高いと考えられるフィッシャー・トロプシュ反応(FT反応/合成)*の次世代技術開発と液体合成燃料一貫製造プロセスの構築と最適化、さらに将来のスケールアップに向けた研究開発に参画している。この研究はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業として行われている。

 

FT反応による液体合成燃料一貫プロセス

出典:NEDO Webサイト

https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101410.html

 

さらに人工光合成技術を用いた電解による地域のCO2資源化検討事業を東芝エネルギーシステムズ株式会社、東洋エンジニアリング株式会社等と共に環境省地球環境局が公募した「二酸化炭素の資源化を通じた炭素循環社会モデル構築促進事業」にて提案し、委託事業として採択された。

東芝エネルギーシステムズが開発を進めるCO2電解装置を用い、CO2の分離回収からSAF製造、消費までの全工程を実証することを想定した基本計画を作成し、また事業成立性を評価する。

 

CO2資源化を通じた炭素循環社会モデルイメージ

出典:出光興産Webサイト

https://www.idemitsu.com/jp/news/2021/210824_2.html

 

 

また、出光興産がSAFの普及の為に提案する「最先端のATJ**プロセス技術を用いたATJ実証設備の開発と展開」がNEDOの「グリーンイノベーション基金事業/CO2等を用いた燃料製造技術開発プロジェクト」の一つとして採択された。国内初の大規模SAFサプライチェーン構築を目指し、長期的には上述のような炭素循環社会を見据えている。

 

SAFのサプライチェーン構築

出典:出光興産Webサイト

https://www.idemitsu.com/jp/news/2022/220419_2.html

 

 

*COと水素から触媒反応で石油代替となる液体高水素を合成する反応プロセス

**Alcohol to Jet。エタノールからSAFを製造する技術・プロセス。SAFの国際規格ASTM認証「ASTM D7566 Annex5」として認証されている。

 

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