Case Study取組事例

港湾構造物に海藻を繁茂させCO2吸収源とする技術開発

  • 業種:
  • ⼟⽊・建設・不動産
  • 分野:
  • ネガティブエミッション(植林・ブルーカーボン・BECCS・ DACSS、バイオ炭・⾵化促進等)
実施会員:東亜建設工業株式会社

東亜建設工業株式会社は、港湾・沿岸域におけるブルーカーボン生態系を拡大させる技術の一つとして、直立の護岸等の港湾構造物への海藻着生に関する技術検討に取り組んでいる。検討では、関東地方整備局の実海域実験場提供システムを活用し、横浜港南本牧ふ頭の護岸に海藻の着生・生育を促す角部を有する突起形状の着生基盤を設置し、モニタリングを行っている。設置約1年後には、着生基盤の上面や角部を起点として、アオサ属等の緑藻類の着生が確認されている。このことから、角部を有する着生基盤を設置し、形状変化を与えることにより、海藻の着生を促し、CO2吸収源となるブルーカーボン生態系の形成につながることがわかった。今後、多様な海藻がより効果的に着生・生育しやすい形状や方策を検討し、技術確立することを目指していく。

 

スリット式ケーソン護岸と着生基盤のイメージ

出典:東亜建設工業Webサイト

 

 設置約1年後の着生基盤の海藻着生状況

出典:東亜建設工業Webサイト

一覧に戻る